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今日は大学で小テストがあった。


といっても、単位の関係で1回生対象の授業のテストだったので、何気に余裕いっぱいのもみじさん(23)


問題用紙が配られる。問題はまぁ初級。


坦々と解答をこなす。ペンが走るとはこのことだろうか。と優越に浸り、この姿を実家の両親に見せてやりたい。などと、妄想は次第に飛躍していった。


半分まで解いたところで、「俺はもう出来ちゃったぜ」といわんばかりにシャープペンをカタンと机に置き、隣の席の人に余計なプレッシャーを与えてみる。


そして、隣の席の見知らぬ人が焦って答案を書いているその頃、僕は信じられない一文を自らの問題用紙に見つける。



『なお、解答は全てボールペンで記入すること。』



明らかに油断していた。思い切りシャーペンで書いているではないか。

どうもさっきから、なんか周りの人とペンを走らせる音が違う気がするなー。と思っていた。

俺って筆圧が弱いのかな。とかそういうことじゃなかったのか。


焦ってボールペンで上からなぞる。そしてなぞり終わったら、全力で下地のシャーペンの痕を消す。消す。


ここらで、周りの人からは(あいつ、間違ってシャーペンで書いてやんの。)と気づかれだす。

しかし、今は恥ずかしがっている場合ではない。消す。超消す。


さきほどプレッシャーを与えた隣の席の人の解答用紙を、今度は俺の消しゴム猛攻撃による地震が襲う。


「さっきからなんなんだ隣の奴は!!!!」という彼の心の声が聞こえてくるようだ。



たぶん彼はあの席に座ったことを心から後悔しているだろう。




予期せぬ二次災害に遭い、苦戦している彼を尻目に、俺は解答を仕上げた。


惜しくも散った彼の分まで頑張らないといけない。と心に誓い、なんとか仕上げた。







心から彼に謝りたい気持ちで今はいっぱいだ。













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